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私が小学生で、兄が中学生だったときのことだ。ある朝、私の家の脇に一台のわりと新しい自転車が鍵もかけずに止められていた。初めは誰かが何らかの事情でおいていって、後で取りに来るものだと思っていた。ところが、1週間が過ぎても誰も取りに来るものは現れず、自転車は置き去りにされたままだった。仕方なく警察に落とし物として届けに行って事情を話したら、彼らは「落とし物としての届け出も被害届もないし、防犯登録もされていないからもらっちゃっていいですよ」と言った。そんなわけで、その日からその自転車は兄のものとなった。
ところが、それからしばらく経ったある日、家に警察から電話がかかってきた。何でも兄が窃盗で補導されたという。何を盗んだのかと思いきや、兄は警察から許可を得て手に入れた自転車に乗っていただけだった。どうやら、最近になって被害届が出されていたらしい。許可を得て乗っていたという事情をいくら説明しても、やつらは全く聞く耳を持たない。それどころか、やつらは母親に向かって「息子を前科持ちにしたくないだろ。息子の指紋を取られたくなかったら、あんたがやったことにしろ。息子の指紋を取るのとあんたの指紋をとるのと、どっちがいいんだ?」なんてことを言い出した。検挙率を上げたいんだかなんだか知らないが、やつらは端っからこちらを犯罪者だと決めつけて、こちらの言い分なんて全く聞く気がない。こうやって検挙率と共に、冤罪を被せられる人間の数も増えていくんだろうなってのが小学生ながらよくわかった。この国の正義ってなんだろうとか、無実の人をいびって金を儲け正義感まで満たされる素敵な職業があるんだな、なんてくだらないことを当時はわりと真剣に考えたものだ。
もちろんこれはレアケースであり、世の中には真面目に働いてる警察官が多いってのも今ではわかっているが、15年以上無実の罪で檻の中に入れられてた人の話をニュース番組で見てると、これは必ずしも特殊な例とは言えないんじゃないかって気がしてくる。
数日前にニュースでやってたストーカー殺人の事件も、嫌な気分にさせられた。「捜査に非はなかった」といつもの如く彼らは言うけど、現に人が殺されてるわけだ。五回も助けを求めに行ったのに。それでいて「非がなかった」と言うのであれば、もはやこれは「我々は事件を未然に防ぐことができない無能の集まりです」と宣言しているようなものだ。
こんなやつらを食わせるために高い税金を払ってるかと思うと、やるせない気持ちになる。まあ、そうは言っても、そういう会見をせざるを得ないのだろうなとも思うわけではあるが。少しでも自分たちの非を認めてしまったら処分が下されたり賠償金が発生したりするだろうし、バカどもがここぞとばかりに正義の看板を降りかざして集中攻撃を始めるからだ。まあ、弱っているものを集団で叩くのが大好きな我が国なので、非を認められなかったり弱味を見せられなかったりするのも仕方がないのかもしれないが、本当にもっとどうにかならないものかとも思う。


土屋
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